アメリカ留学後のキャリアへ:OPT/CPTで現地での就労経験を掴む!

アメリカでの留学生活は、学問だけでなく、現地でのキャリアを築くための第一歩でもあります。F-1学生ビザを持つ留学生が、アメリカ国内で合法的に就労経験を積むための主要な制度が、CPT(Curricular Practical Training)OPT(Optional Practical Training)です。

この記事では、それぞれの制度の仕組み、申請ルール、そして学内での就労の重要性、さらには本記事の読者の方はアスレティックトレーナー(AT)を目指す方が多いのでAT学生を一つの例として賢い活用法を詳しく解説します。


1. CPT(Curricular Practical Training):在学中の実務経験

CPTは、学業と並行して専攻分野に関連するインターンシップや実習を行うための許可です。

📌 CPTの利用条件と詳細ルール
項目詳細なルール
利用時期在学中に限る。
利用開始時期1学年度(9ヶ月)以上のフルタイムでの学業を修了した後。(大学院生など、プログラムによっては例外あり)
承認機関大学の国際担当者(DSO)のみ。移民局(USCIS)への申請は不要。
職務内容大学のカリキュラムの一部として明確に位置づけられていること。実習先の決定が必須。
就労形態パートタイム(週20時間未満)とフルタイム(週20時間以上)がある。
最大の注意点フルタイムCPTを12ヶ月以上利用すると、OPT(卒業後の就労)の資格を完全に失います。

2. OPT(Optional Practical Training):卒業後の職業訓練

OPTは、F-1ビザの滞在ステータスを維持しながら、卒業後に専攻分野での実務経験を積むための最も一般的な制度です。

📌 OPTの利用条件と詳細ルール
項目詳細なルール
利用時期卒業後がメイン(在学中にPre-completion OPTとして利用も可)。
就労期間通常12ヶ月間(学位ごとに1回利用可能)。プレOPTの期間は差し引かれる。
申請時期卒業予定日の90日前から、卒業後60日以内にUSCISに申請書類が到着していること。
就労許可証USCISが発行するEADカードが必要。カードの有効期間開始日まで就労不可。
失業期間OPT期間中、合計90日間の失業期間を超えると、F-1ステータスが失効する可能性がある。週20時間以上の就労が義務。
申請費用USCISへのI-765申請費用として、現在約$410が必要です(費用は変更される可能性があります)。
✨ STEM OPT Extension(理系専攻の大きなメリット)

科学、技術、工学、数学(STEM)分野の学位を取得した場合、通常の12ヶ月のOPTに加えてさらに24ヶ月の延長申請が可能です。

  • 合計最長36ヶ月(3年間)の滞在・就労が可能になります。

3. CPT・OPT以外の就労オプション:学内アルバイトの活用

F-1ビザの留学生は、CPTやOPTの資格要件を満たす前でも、学内での就労(On-Campus Employment)が許可されています。これは、キャリア形成や資金援助の面で大きなメリットがあります。

  • 学期中: 週20時間以内
  • 休暇期間中: フルタイムでの就労が可能
💡 UNOのIPC(Injury Prevention Center)での具体例

AT専攻の学生の場合、学内の施設でのアルバイトは特に有効です。

例えば、UNO(University of Nebraska Omaha)のIPC(Injury Prevention Center)などでアルバイトを行うケースが挙げられます。

  • 専門知識の実践: そこで緊急対応の補助や、負傷選手のサポート業務を行うことは、CPTやOPTを始める前の貴重な実務経験につながります。
  • 柔軟な学習環境: 施設での対応がない待機時間には、自分の課題や勉強を進めることが許可されているなど、学業と仕事を両立しやすい柔軟な環境が提供されていることが多く、効率的な時間活用が可能です。

学内での就労は、F-1ステータスを維持したまま、初期段階で安全かつ合法的にアメリカでの「就労経験」を積むための、有効な方法の一つです。


4. 【AT専攻の読者へ】CPT/OPTの賢い活用例 💡

アスレティックトレーナー(AT)を目指す皆さんにとって、CPTとOPTは、NATA-BOC資格取得のための実習要件と、資格取得後の実務経験を積む上で非常に重要です。

🔹 CPT:資格取得のための必須経験に

ATの学位プログラムでは、CAATEが定める臨床実習の時間数をクリアする必要があり、これは多くの場合、必須カリキュラムとしてCPTを利用して行われます。

夏休みはプロチームでのフルタイムCPTのチャンス!

夏休みなどの学期外(Vacation Term)は、CPTのルール上、フルタイム(週20時間以上)での実習が可能です。

  • プロスポーツチーム大規模な大学などで、有給のサマーインターンシップに参加するAT学生が多く、これは正規のCPTの活用例です。
  • フルタイムCPTを12ヶ月以上使用するとOPTの資格を失うため、この期間を年間で厳密に管理することが極めて重要です。
🔹 OPT:資格取得後のキャリアスタートに

BOC認定試験に合格し、州のライセンスを取得した後、OPTを利用してアメリカのスポーツチームやクリニックでプロのATとして働けます。

  • ATの学位プログラムは通常STEM分野に指定されていません(※大学によるため、必ずDSOに確認が必要です)。そのため、OPT期間は原則12ヶ月間となるケースが多いです。
  • この12ヶ月間は、専門職としての経験を積み、その後の長期的な就労ビザ(H-1Bなど)への道を切り開くための重要な期間となります。

5. まとめ:次のステップへ!

CPTとOPT、そして学内での就労は、留学生のキャリアを形成する上で不可欠な要素です。

  • 学内就労: 経験を積み、資金援助を得るための最初のステップ
  • CPT: 必須実習やインターンシップを通じて専門的な経験を積む。期間管理が最重要。
  • OPT: 卒業後にアメリカでプロとして働くための扉。

CPT/OPTの利用は、個々の事情や学校のルールによって細部が異なります。必ず在学中に学校のDSO(国際担当アドバイザー)に相談し、最新かつ正確な情報を確認しながら手続きを進めてください。

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