「アスレチックトレーナー(AT)としてアメリカで学びたい!」と思っても、具体的にどんな準備が必要なのか、どんな流れで大学院生活が進むのかイメージしにくい方も多いはずです。
実はATの大学院プログラムは、スポーツ系の学部出身でなくても入学可能 です。必要な科目さえ履修していれば、文系・理系を問わず挑戦できます。ですので、「自分の学部は関係ないかも…」と諦める前に、まずは一度相談してみてください。
この記事では、出願準備から大学院生活、そして卒業後のOPT(Optional Practical Training)まで を時系列に沿って解説します。これを読めば、留学全体の流れが一目でわかります。
1. 出願までの準備編
事前履修科目の取得(Prerequisites)
AT大学院は誰でも受験できますが、解剖学・生理学・運動学・統計学 など必須科目があります。
もし日本の大学で足りない場合は、アメリカやオンラインコースで履修して補います。
Observation Hours(臨床見学時間)
多くのプログラムで 30〜120時間 の観察経験が必要です。
ATCのもとで臨床を見学し、記録を残します。日本では機会が少ないため、短期研修や海外プログラムを利用するケースも多いです。
英語試験(TOEFL / IELTS)
出願には必須。TOEFL iBT 80〜100点、IELTS 6.5〜7.0が一般的な基準です。
特にスピーキング力が重視されるので、早めの対策がおすすめです。
GRE(Graduate Record Examination)
一部の大学院で必要。英語長文読解と数学が中心。近年は免除のプログラムも増えています。
2. 出願書類
エッセイ(Personal Statement)
- 「なぜATを目指すのか」
- 「どのような経験をしてきたか」
- 「将来どんなATになりたいか」
を具体的に書きます。
Recommendation Letter(推薦状)
教授や指導者から2〜3通必要。信頼性のある人 にお願いし、内容はできるだけ具体的に。
Resume(履歴書)
アメリカ式でシンプルに1ページが基本。学歴、研究経験、資格、活動実績をまとめます。
3. 合格までの準備
面接対策
オンライン面接が一般的です。よくある質問は:
- Why do you want to be an Athletic Trainer?
- Why this program?
- What are your strengths and weaknesses?
模擬面接をして慣れておくと安心です。
4. 出発前に必要なこと
ワクチン接種・健康診断
アメリカの大学では、MMR(三種混合)、B型肝炎、結核検査 などが必須。英文証明書を病院で発行してもらいます。
VISA・パスポート
学生ビザ(F-1)を取得。大学から送られるI-20を使ってアメリカ大使館で面接します。
住まいの確保
- 寮:サポートが手厚い
- アパート:自由度が高い
- ホームステイ:文化体験ができる
渡航準備
- 航空券の手配(学期開始の2〜3週間前が目安)
- 移動手段の確認(車が必須な地域も多い)
5. 留学生活で必要なこと
携帯電話
T-MobileやAT&Tなどで契約。SIMカードを使う方法もあります。
銀行口座・クレジットカード
口座はパスポートとI-20で開設可能。クレカは留学生用の「Secured Card」から始めるのが一般的です。
SSN(社会保障番号)
学内バイトやOPT申請に必要です。
運転免許・車の購入
公共交通が少ない地域では必須。保険料も高めなのでリサーチを忘れずに。
在留届
日本大使館・領事館に提出しておくと安心です。
6. 卒業後:OPT(1年間の就労許可)
大学院を修了すると、OPTを使って最長1年間アメリカで働くことが可能 です。
- 実際にATCとして経験を積む
- ネットワークを広げる
- 将来のビザや就職につなげる
という貴重な機会になります。
まとめ
アスレチックトレーナーの大学院留学は、
- 出願準備(英語・必要科目・臨床時間)
- 書類・面接対策
- 出発前の手続き(VISA・住居・健康診断)
- 留学生活(銀行・携帯・免許など)
- 卒業後のOPT
という流れで進んでいきます。
準備は大変ですが、その分だけ得られる学びと経験は大きいです。
少しでも「AT留学に興味がある!」という方は、まず小さなステップ(例:TOEFL受験や短期研修)から始めてみましょう。
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